
『ア・ゴースト・ストーリー』の登場人物、主要なキャストの紹介です。
米アカデミー賞主演男優賞を受賞したオスカー俳優のケイシー・アフレックと、見る者を骨抜きにする演技力の持ち主ルーニー・マーラらの、超実力派俳優の共演が話題となった作品です。
主な登場人物
『ア・ゴースト・ストーリー』の主な登場人物を登場順に並べると以下のとおり。
- C(夫)
- M(妻)
- 医者
- 車椅子の男
- リンダ
- 隣の家の幽霊
- Mの恋人
- マリア
- マリアの息子(カルロス)
- 予言者
- 開拓者
- 開拓者の娘
ほかにも数名の登場人物がいますが、エンドロールで「キャスト」として紹介されている人数はわずか28人のみ。
M以外の人物が登場するのはほんの短い時間かつセリフもほとんどありませんが、物語中盤で登場する「予言者」は唯一長いセリフがあります。
登場人物 | キャスト | 役どころ |
C | ケイシー・アフレック/Casey Affleck | 物語の主人公で作曲家、ダラス郊外の田舎町に質素な一軒家を買って妻の「M」と二人で暮らし。突然の交通事故で命を落としてしまうが、幽霊となってMがいる自宅へ戻る。Mに気づいてもらえないまま、悲しみに打ちひしがれる姿をそばで見守り続ける。 |
M | ルーニー・マーラ/Rooney Mara | 「C」の妻。自身の希望で引っ越しを提案し、押し切るような形で承諾させた直後に最愛の夫が事故死してしまう。ひどく憔悴するも友人「リンダ」などのサポートもあり徐々に立ち直り、新しい人生を歩むために引っ越す決断をする。幼い頃から引っ越しが多く「引っ越すときにメモを隠す」という遊びをしていたMは、思い出の家にもメモを隠していく。 |
医者 | ケネイシャ・トンプソン/Kenneisha Thompson | 事故にあったCが運ばれた病院の女性医師。Mのために顔のシーツをはずし「近くにいるから」と気遣って立ち去る。 |
車椅子の男 | グローバー・コールソン/Grover Coulson | 幽霊になったCに気づいている雰囲気を見せるが、実際はわからない。看護師に車椅子を押されて病院の廊下ですれ違う。 |
リンダ | リズ・フランケ/Liz Cardenas Franke | CとMの友人で、2人が住む家を紹介した不動産屋に勤めている女性。夫を亡くして憔悴しているMを心配して差し入れのパイを持って来る。 |
隣の家の幽霊 | ケシャ/Kesha Severt | 隣の家に住む女幽霊。誰かを待っているようだが、誰を待っているのかは思い出せない。 |
Mの恋人 | バーロウ・ジェイコブス/Barlow Jacobs | 元気を取り戻したMの新しい恋人。 |
マリア | ソニア・アセヴェド/Sonia Acevedo | Mが引っ越した後に住み始める家族の母親。1男1女の3人暮らし。Cの存在に気づいた子どもたちの話を聞き流していたが、ポルターガイスト現象が起こったことで引っ越すことに。 |
カルロス(マリアの息子) | カルロス/Carlos Favian Bermudez | マリアの息子。Cの存在に気づいて母親に訴えるが相手にしてもらえない。 |
予言者 | ウィル・オールダム/Will Oldham | パーティーの最中、酔って持論を語り始める。ベートベンの『第九』を例に挙げて「この世は無意味だ」と無常を語る。 |
開拓者 | ロブ・ザブレッキー/Rob Zabrecky | CとMが暮らしていた場所に家を建てようと家族で頑張るが、志むなしく命を落とす。 |
開拓者の娘 | /Margot Tomerlin/Sylvie Tomerlin/Svannah Grace Walsh | 娘の1人がメモを石の下に隠す行動を見せる。 |
視聴者の想像を膨らませる圧巻の演技力に注目!
『ア・ゴースト・ストーリー』は、全編90分ほどの短い作品らしく登場人物はあまり出てこない上、セリフもほとんどありません。
物語の流れを理解することは難しくありませんが、それぞれの登場人物の機微は視聴者の想像による補完が必須。
当然ながら考え方は人それぞれ違うため、見る人によってまったく違う作品にもなり得るところも『ア・ゴースト・ストーリー』の見どころです。
表情や動きだけで細かな機微を表現する演技力は圧巻の一言。
とくにC(幽霊)は、シーツを被っていて表情が変わらないはずなのに、シーンによって無表情とは思えないほど多くのことを語りかけてきます。